Grigor Dimitrov【131位】2010.10.24現在

ディミトロフは2008年にWBジュニア・USOジュニアで優勝、RGジュニアではQF進出を果たしました(詳細はこちらで)。2007年からフューチャーズを回り始め2008年にはチャレンジャー大会やATPツアーにも参戦。2009年にはデ杯メンバーにも選ばれはじめています。
2010年にはフューチャーズで1タイトルを獲ったあとの6月に、それまで指導を受けていたPeter Lundgren(かつてのロジャ・フェデラーのコーチ、現スタン・ヴァヴリンカのコーチ)に替えてPeter McNamaraをコーチに迎えました。
そしてその3か月後にフューチャーズで優勝。その後もチャレンジャーで3タイトル獲得。
ディミトロフの才能と実力が開花しはじめています!
そんな彼が10月18日からOrleans(フランス・オルレラン)で行われている大会に出場。
この大会はチャレンジャー初のホークアイ導入でちょっと話題になっているとか。
地元の人気選手Michael Llodra【32位】もWCをもらい第1シードで出場しています。
チャレンジャーとはいえレベルの高い大会だし、ドローを見ると、順調に勝ちあがればSFでロドラとの対戦が実現します。
もちろん優勝することが目標ではありますが、ロドラとの試合は彼がATPツアーで通用する状態にあるのかを見るまたとないチャンスです。
そんな期待をいただきつつ見守ってきました。
1 回 戦:defeat Lukas Lacko(SVK),7-5 6-3
2 回 戦:defeat Mattin Fischer(AUT),6-4 7-6
準々決勝:defeat Roberto Bautista-Agut(ESP),3-6 6-2 7-6
準決勝に進出。
ロドラとの試合は大苦戦。そりゃそうですよね、ATPツアーのレベルですから。
しかしこの大一番を彼は勝ち切ったのです。
7-6 3-6 7-5
Well done!
素晴らしいと言いようがないガッツあふれるプレーでチャレンジャーらしい全力を尽くした勝利に、地元選手のロドラを応援していた観客からも温かい拍手が送られました。
今日のようなプレーがいつもできるとは限りませんし、ロドラを上回る選手がひしめきあうATPツアーで必ず勝てるとは言い切れません。でも、チャンレジするに相応しい状態に来ていると確信できる試合でした。
とはいえ、オルレアンの大会はまだ決勝が残っています。
相手は、これまたミト応援のマウー。
どちらが優勝するにしても、次につながるイイ試合をしてほしいと思います。
【追記】
決勝は6-2 6-7 6-7の接戦でしたがディミトロフは準優勝でした。マウー優勝おめでとう!

5歳でテニスを始めた彼の憧れはロジャー・フェデラー。徐々に体も顔つきもたくましくなってきてプレーも仕草も本当にロジャーそっくりです。「グリくん」という意味合いの「グリシャ(Grisha)」と呼んでいますがそろそろ呼び方を変えなければならないかも^^
