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●スペイン×オランダ:1-0

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15枚のイエローカードが乱れ飛んだ激しい試合だった。
オランダは2大会連続9度目の出場。最高成績は準優勝どまり。
スペインは9大会連続13度目の出場。最高成績は4位。
どちらが勝っても悲願の初優勝だ。
素晴らしいパスワークで攻め立てるスペインは
ビジャ、イニエスタが何度もシュート。カシージャスは好セーブを連発。
オランダもロッベンが高速ドリブルから速攻を狙うがなかなかうまく決まらない。
加えてスナイデルの調子がいまひとつだった。
オランダは徹底した守備でスペインを崩すしかなかった。
そして反則覚悟のなりふり構わない戦い方を選んだ。勝つために――。
前半を終えてもスコアレス。
運命の歯車が動き出したのは後半。
1つめのきっかけは選手交代。
後半15分、スペインがFWペドロに代えて右サイドアタッカーのナバスを投入。
後半42分には、MFシャビ・アロンソと交代で、
卓越したパスセンスを持つセスクが入って流れが変わってきた。
その後も得点が入らないまま突入した延長後半4分、2つめのきっかけが訪れた。
オランダのDFヘイティンガがイニエスタを引っ張ったとして2枚目のイエローカードで退場。
そして3つめのきっかけは延長後半9分、スペインのファウルからオランダにFKのチャンス。
スナイデルが蹴ったボールは確かに壁に当たった。
CKになるはずがジャッジミスでスペインのゴールキックになる。
困惑するオランダ選手たちの心の隙を突くように
ナバスが右サイドをドリブルで抜けていく。
イニエスタから左に展開して、トーレスがクロスを送る。
オランダのディフェンスがクリアしたボールをセスクが右に出し、
イニエスタがシュート&先制ゴール!!!!
イエローカード覚悟でユニホームを脱ぎ走りまくるイニエスタ。
彼のアンダーシャツには、
親友でありエスパニョールで主将も務めていたハルケへのメッセージが書かれていた。
「ダニ・ハルケ オレたちはいつも一緒だ」
去年8月、ハルケは遠征先のイタリアのホテルで26歳の若さで急死した。
イニエスタがシュートを決めた直後、スペインのGKカシージャスも泣いていた。
残り4分。オランダはゴールを決められない。
ロスタイム2分も過ぎホイッスルがなる。
喜び雄叫びをあげるイニエスタ!呆然とするスナイデルとロッベン。
勝者と敗者を決めなければならない試合は残酷だと思う。
敗者には、いつか勝者になるためのチャレンジがこれからも続いていく。
しかし、勝者になるために戦い、
世界一の栄誉を勝ち取った選手たちの姿に感動せずにはいられない。
表彰台で優勝トロフィーを受け取ったスペインチームは歓喜に湧いた!
彼らは世界一美しいサッカーで世界一に登りつめた!
スペインチームおめでとう!